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☆バンクシー展「天才か反逆者か」*Part,2

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現在、休館になってしまった、バンクシー展「天才か反逆者か」の紹介をしています
Part.1からご覧ください


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《ラブ・イズ・イン・ジ・エアー》
バンクシー作品の中で、最も有名なものの1つ
街頭での抗議に参加する人を描いているが、一見すると、火炎瓶を投げようとしているように見えるのですが
しかしよく見ると、実際に手にしているのは花
抗議は暴走し、しばしば本当の戦争にエスカレートすることがあるけれど
「火炎瓶」でなく「花束」であることの意味は、どんな変革も平和的な手段で達成されなくてはならない
という意味が込められています

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左 《ラフ・ナウ》
右 《キープ・イット・リアル》

サンドイッチ型の広告バナーを身に着けた悲しげなサル
ラフ・ナウは、「いまは笑うがいいさ。でもいつかは俺たちがやってやる」
キープ・イット・リアルは「自分を見失わない、自分らしくいる」という標語付きの広告をぶら下げています

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左 《ドント・パニック》ポスター
右 《不法侵入をお許しください》

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《バッド・ミーニング・グッド(悪こそ善なり)》
『Bad meaning Good Volume1』(バッド・ミーニング・グッド ボリューム1)と題されたアルバムの
シリーズのカバー・アートを担当したもの
機関銃がスニーカーを履いているのですが、犯罪者やその他の危険から市民を守るという
善意に基づいて開発されたもの自体が脅威となり、それによって、善と悪の境界線が曖昧になるのだというメッセージ


バンクシーはこんなものも作成していました

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《ウォールド・オフ・ホテル(壁で分断されたホテル)》
2017年にバンクシーがオープンさせたホテル
ニューヨークのおしゃれな高級ホテル「ウォルドルフ=アストリア」の名前を皮肉ったもので
このホテルがあるのは、パレスチナ自治区内
イスラエル政府がパレスチナとの間に築いた隔離壁のすぐ隣に建っています

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隔離壁は、イスラエルをテロリストから守るという目的で2003年に建設されたものの
パレスチナ市民のことを考えて出来たものでは決してなく
このホテルがターゲットとしているのはイスラエルからの観光客で
隔離壁のそばで暮らすことがどのようなもので、パレスチナ人にとってそれがどれだけ苦痛であるかを
バンクシーは伝えようとしたそうです

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ホテルには、20点を超えるバンクシーの新作と共に、パレスチナ人アーティストの作品が複数展示
バンクシーと何人かのアーティストがデザインした客室10室のほか、ギャラリーとバーも併設されているそうです
内装はコロニアル調でまとめられ、壁に動物の角や剥製が飾られる代わりに、CCTVカメラとガスマスクが並んでいます

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人気の「バンクシールーム」には、ベッドルームの壁面にイスラエル兵士とパレスチナ住民が
武器ではなく、枕投げをしている絵が描かれています


更に

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《Dismaland(ディズマランド)》
2015年8月21日から9月27日までの約5週間
あのディズニーランドを真逆にひっくり返したようなテーマパーク「ディズマランド」を、バンクシーは誕生させました

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2.5エーカーもの敷地を使い、17か国約50人のアーティストが制作した現代アートが散りばめられた壮大なテーマパーク
コンセプトは「子どもには不向きなファミリー・テーマパーク」

左 ゆがんだリトルマーメイドの像
右 パパラッチに追い回され、シンデレラ事故死

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難民がすし詰め状態になったボートを操縦するゲーム

などなど、かなりブラックな作品が多くあったようですが
戦争や事故などの目をそむけたくなるような現実と、テーマパークという非日常的なふたつの世界を
融合させたことで、社会の矛盾や残酷さを際立たせたかったのでしょう

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《バンクシー VS ブリストル・ミュージアム》
ブリストル博物館で2009年に2か月に渡って開催された、「Banksy vs Bristol Museum」
インスタレーション(立体アート)がメインの様でしたが、ググってみるとかなりバンクシーらしい
ブラックな作品があったのだとわかります
これらはその時のポスター

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《バンクシーズ・ラット》
ネズミはバンクシーが最も多く使用するモチーフのひとつ
ネズミはどのような状況でも生き抜くことのできる動物で、都会環境に最も適合した唯一の野生動物
私たちも皆ある意味でネズミで、システムが作り出す環境のなかで生き抜こうともがき
そのシステムを出し抜こうと、巧妙に生きている
という意味が込められているそうです

「ウェルカム・トゥ・ヘル(地獄へようこそ)
「ビコーズ・アイム・ワースレス(どうせ俺は役立たずだ)」
「ゲット・アウト・ホワイル・ユー・キャン(逃げ出すなら今のうち)」
という看板を手にしている反面
ピースマークのネックレスをつけていて
社会にどう関与し、どのような態度をとるか、ネズミが皮肉たっぷりに伝えています

因みにラットとは、日本でのハツカネズミではなくドブネズミを意味します

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《アイ・ラブ・ロンドン・ラット・フォトグラフ》
元々は「ロンドンは働かない」と書かれた看板を持っていた、このネズミ
実はこの頃、バンクシーと対立していた、有名なストリートアーティストのキング・ロボという人が居たのですが
彼の手によって、「ロンドンが大好きだ。ロボ」と描き替えられたのだそうです

バンクシーとキングの対立を、「バンクシーVSキングのグラフィティ戦争」と呼ばれていて
どちらかが描いたストリートアートの上から、もう1人が描き替え(描き加え)
更に今度はまたその上から描き替えるといった繰り返しが、両者であったそうが
のちにキングは不慮の事故で亡くなってしまいます

とても面白く、ちょっと子供じみてるなと感じたのですが
どちらかというと、キングの作品は文字をグラフィック化したものが多く
バンクシーの作品の方が、美的センスやメッセージ性、インパクトがあると個人的には思いますね

それにしても、これだけ反社会を唱えている人が、お互いの作品に対して喧嘩を売るなんて・・・


話が逸れました

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《ラブ・ラット》

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落書き1つで世界が変わるとき、落書きは違法になる

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《ノー・ボール・ゲームス》
2人の子供が「ノー・ボール・ゲームス(球技禁止)」と書かれた標識で遊んでいる
現実にはここに遊び場はないのだが、彼らはこの標識をおもちゃにして遊んでいる姿は
一種の反抗を示しています

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《ファイア・スターター》
火事が起きたビルの壁に、その放火犯を描きました

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《ガール・ウィズ・バルーン》
ロンドンのサザビーズのオークションで、100万ポンド強の値がついた直後に
額縁に仕掛けられたシュレッダーで、切り刻まれたことで有名になったこの作品

希望のシンボルであるこの少女と風船のデザインをバンクシーは
社会支援の手助けをするため、何度か変えてさまざまな場所で描き
2005年にはイスラエル西岸地区の分離壁に描いています
他にも、2014年のシリア難民危機3周年時や、2017年のイギリス一般選挙時にも別バージョンが制作されているそうです

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シリアの平和を願い、ロンドンのトラファルガー広場の広場に立つネルソン記念柱に
この作品が投影されました


これで全てではありませんが、バンクシー展「天才か反逆者か」の作品紹介を終わります
おまけとしてあったのが

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バンクシー自身の初監督映画『EXIT THROUGH THE GIFT SHOP』のビジュアルアートが
この会場の壁に描かれていたもの
確かにこの先に、グッズ売り場がありましたww
パロディーですね


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私たちは、どうしてこんなにもバンクシーの作品に惹かれるのでしょう
それは、反資本主義や反権力など、社会問題に根ざした批評的なテーマを、堂々とアートという手法で唱え
それが小気味よく、的を得ているからなのでしょうか

天才か反逆者か
貴方はどう思いますか


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追伸
私は決して、ストリートアートを賛同している訳では無いので、ご理解下さい
海外の街を散策していて、見苦しい落書き(としか思えない)をたくさん見てきました
それはただの落書きであり、ごみでしかなく、何のメッセージも伝わってきません
そして日本の、特に大都市でもその見苦しい落書きの為、迷惑をしている人がたくさんいます
ストリートアートの意味を吐き違わないで欲しいですね



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