☆菊池貫実記念館・智美術館ブロガー見学会*篠田桃紅「昔日の彼方に」展
恒例となりました
菊池貫実記念館・智美術館のブロガー見学会に、またまた参加させて頂きました
今回の作品は、智美術館と大変関わりの深い、篠田桃紅(しのだとうこう)さんの作品展
「墨象」と呼ばれる墨の色と線で構成される抽象画で、国際的に高い評価を受ける書家さんです
篠田桃紅 昔日の彼方に
3月29日(水)~ 5月28日(日)
1913年(大正2年)生まれの御年104歳の篠田さんは、今も現役で絵を描き続けていらっしゃる方です
智美術館の入り口を入ると真正面にあるのが、この方の作品です
2003年のこの美術館がオープンした時から、ここに飾られていて
その10数年の間に、様々な外的要因(具体的には、シミや色あせ、黒ずみなど)によって
絵自体に味わいが出てきているというのです
その変化自体も作品の一部として取り入れられているのでしょう
因みにタイトルは、「ある女主人の肖像」
この真中の細い線は、「女」と言う字を表しています
凛とした姿の女主人が、ここを訪れる人たちを出迎えているイメージなのでしょうね
そしてこの智美術館の象徴ともいえる、1階の玄関ホールと地下の展示室を結ぶ
このらせん階段の壁面に描かれている文字も、篠田さんの作品です
壁面には銀色の和紙が貼られ、「真・行・草」の漢字の中に、「いろは歌」が描かれたコラージュ作品
今回の作品展には、1950年~1960年代に描かれた作品が4点
1990年代に描かれたものが12点。2000年以降に描かれたものが19点
2016年が8点。2017年が2点。合計45点の作品が展示されています
篠田さんの作品の特徴は、古典的な「墨」を使って、オリジナリティに溢れている事
元々お父様が書道を嗜んでおられた事から、5,6歳の頃から書道を習い始め、書家となられたそうです
しかしそれがやがて、文字という枠から脱した作風に変化
墨と水を用い「書く」行為が制作の根底にあるのですが、それは時には抽象画だったり
アートだったり、アートと文字のコラボだったり・・・だから観ていて飽きが来ない
右側の作品は「花のたね」という、1958年の作品
文字が描かれているのですが、はっきりとは読めません
三好達浩の詩が描かれているそうです
向こう側の青い作品は、「甃のうへ」という1999年の作品
いづれも、アメリカのノーマン H トールマン氏の所蔵
やはり三好達浩のこのような詩が描かれています
彼女の作品には、朱を生かした作品もたくさんありました
モノトーンの墨色の中の朱がとても印象的です
一番右の作品は
2016年に描かれた「もみじ」と言う作品
朱で描かれた擦れた線は、もみじをイメージしているのでしょうが
鮮やかなではないこの深い朱は、天然素材ならでは色、美しいですね
対象的に、擦れた線が力強いこの作品は、1967年に描かれた「ひらく」
とても大きな作品です
「雪月花」と描かれた作品は、2014年のもの
とても繊細で、文字とバックの墨とのバランスがとても良く、好きな作品です
これも彼女の作品なのかとちょっと驚かされます
かなり、抽象化されていますが、1990年代の作品。こうなるとアートですね
ご自身の写真も1点、展示スペースの中にありました
これはまだお若い頃・・・と言っても40代の頃のものだそうです
自由な感性で、文字から発した抽象的な線やかたちが描かれている篠田さんの作品は
観る側にも、自由な発想で観て欲しいという想いがあるそうです
捉え方は人それぞれ違っても良いのだ、と
104歳とは思えない力強さを作品の中に感じられ、とても興味深い作品展になっています
ぜひ足を運んでみて下さい
智美術館 篠田桃紅 昔日の彼方に 墨象 墨家
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今回の作品は、智美術館と大変関わりの深い、篠田桃紅(しのだとうこう)さんの作品展
「墨象」と呼ばれる墨の色と線で構成される抽象画で、国際的に高い評価を受ける書家さんです
篠田桃紅 昔日の彼方に
3月29日(水)~ 5月28日(日)
1913年(大正2年)生まれの御年104歳の篠田さんは、今も現役で絵を描き続けていらっしゃる方です
智美術館の入り口を入ると真正面にあるのが、この方の作品です
2003年のこの美術館がオープンした時から、ここに飾られていて
その10数年の間に、様々な外的要因(具体的には、シミや色あせ、黒ずみなど)によって
絵自体に味わいが出てきているというのです
その変化自体も作品の一部として取り入れられているのでしょう
因みにタイトルは、「ある女主人の肖像」
この真中の細い線は、「女」と言う字を表しています
凛とした姿の女主人が、ここを訪れる人たちを出迎えているイメージなのでしょうね
そしてこの智美術館の象徴ともいえる、1階の玄関ホールと地下の展示室を結ぶ
このらせん階段の壁面に描かれている文字も、篠田さんの作品です
壁面には銀色の和紙が貼られ、「真・行・草」の漢字の中に、「いろは歌」が描かれたコラージュ作品
今回の作品展には、1950年~1960年代に描かれた作品が4点
1990年代に描かれたものが12点。2000年以降に描かれたものが19点
2016年が8点。2017年が2点。合計45点の作品が展示されています
篠田さんの作品の特徴は、古典的な「墨」を使って、オリジナリティに溢れている事
元々お父様が書道を嗜んでおられた事から、5,6歳の頃から書道を習い始め、書家となられたそうです
しかしそれがやがて、文字という枠から脱した作風に変化
墨と水を用い「書く」行為が制作の根底にあるのですが、それは時には抽象画だったり
アートだったり、アートと文字のコラボだったり・・・だから観ていて飽きが来ない
右側の作品は「花のたね」という、1958年の作品
文字が描かれているのですが、はっきりとは読めません
三好達浩の詩が描かれているそうです
向こう側の青い作品は、「甃のうへ」という1999年の作品
いづれも、アメリカのノーマン H トールマン氏の所蔵
やはり三好達浩のこのような詩が描かれています
彼女の作品には、朱を生かした作品もたくさんありました
モノトーンの墨色の中の朱がとても印象的です
一番右の作品は
2016年に描かれた「もみじ」と言う作品
朱で描かれた擦れた線は、もみじをイメージしているのでしょうが
鮮やかなではないこの深い朱は、天然素材ならでは色、美しいですね
対象的に、擦れた線が力強いこの作品は、1967年に描かれた「ひらく」
とても大きな作品です
「雪月花」と描かれた作品は、2014年のもの
とても繊細で、文字とバックの墨とのバランスがとても良く、好きな作品です
これも彼女の作品なのかとちょっと驚かされます
かなり、抽象化されていますが、1990年代の作品。こうなるとアートですね
ご自身の写真も1点、展示スペースの中にありました
これはまだお若い頃・・・と言っても40代の頃のものだそうです
自由な感性で、文字から発した抽象的な線やかたちが描かれている篠田さんの作品は
観る側にも、自由な発想で観て欲しいという想いがあるそうです
捉え方は人それぞれ違っても良いのだ、と
104歳とは思えない力強さを作品の中に感じられ、とても興味深い作品展になっています
ぜひ足を運んでみて下さい
智美術館 篠田桃紅 昔日の彼方に 墨象 墨家
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